家具・木工   府中ならではの技術「底板アーチ加工」
沿革 府中の家具づくり、今からおよそ300年前に! 
1700年の初頭、備後国有馬村の内山円三という人が大阪でタンスづくりを覚え、故郷にもどって製作に着手したのが、この地で家具づくりが始まった所以と言われています。  彼の知識や技術は次々に弟子や子供たちに受け継がれ、確かな技術から生まれる品質の良さから、府中家具は次第に全国にその名を広めていきました。
技術 じわっと良さが分かってくる、それが府中らしさ
蟻組
蟻組 象嵌
府中家具にはさまざまな工夫や手間がかけられています。例えば「蟻組」、高級家具に用いられる手法ですが府中ではさらに角の合わせに“トメ”をつけ、より強度をあげています。その他に忘れてはならない技術として「底板アーチ加工」というのがあります。引き出しの底板をアーチ型にすると側板だけに重みがかかることになり、軽く引き出せる長所があります。そして、日本伝統の最高技術である「象嵌(ぞうがん)」も府中家具に生かされています。一枚の板を部分的に模様の形にくり抜き、その穴に同じ形をした別の木をはめ込み美しい模様や線を描く技術ですが、異なる木材をすき間のないようはめ込まなければならないため、非常に緻密で繊細な技術が要求されます。

新たな方向性 「婚礼家具なら府中」の信頼をステップとして
 伝統と実績に甘えることなく、府中家具は常に先を見つめる努力を続けています。和室から洋室へ、畳みからフローリング床へ、広いワンルームが好まれたり・・・このように人の暮らしのスタイルは刻々と変化をしていきます。当然のことながら家具にも新しい役割や使い方が生まれてきます。「家具は人とつきあうもの」をテーマに掲げる府中では、これからも人と暮らしてこそ良さが光る家具づくりを目指します。

●ワンポイント●
府中家具の礎をつくった伝説の人物にちなんだ「内山円三賞」

人にとって、暮らしにとってより良い家具を考えるための賞で、府中家具工業協同組合に関係する会社やグループが参加し、アイデアと技術を競っています。家具のさまざまな可能性を探り、入賞作品の中からは商品として市場に出たものもあります。

バーズアイメープルを使った、曲線で構成されたデザインが特徴的

「筆がえし」「剣止め」などの府中に伝わる昔ながらの技術が生きている和家具
府中家具木工資料館  木工道具の種類と使い方などを展示するコーナー、導入初期の木工機械などを展示するコーナーなどがあり、時代劇などでおなじみの百目箪笥や帳場格子と帳机、階段箪笥などの 家具調度品や暮らしの道具などが 展示されています。
管理運営 : 府中家具工業協同組合
〒726‐0012 広島県府中市中須町1648
TEL(0847)45‐502




府中家具工業協同組合 http://www.fuchu.or.jp/~kagu/
130余年の歴史、府中の桐箱
 下駄の端材を有効利用するために船枕や鞆の保命酒箱を製造したのが始まりとされています。その後、結納末広箱や絵入り裁縫箱、小間物入れなどを製造。今日では桐の特性である美しさ、除湿機能、ソフトな手触りを生かして、主として高級梱包材がつくられています。アタッシュケースやスピーカー・ボックスなどの新しい試みも 見られ、用途開発も盛んに行われています。
機械・金属  活躍のフィールドは府中から世界へと
ダイガスト製品 世界トップ・クラスのダイカスト
 自動車の軽量化に貢献しているダイカスト。シリンダーブロックやトランスミッションケースなどが代表的な製品です。また、ビデオカメラや携帯電話の基地局の部品など、暮らしの様々な分野で使われています。ここ府中で製造を開始したのは第二次世界大戦のさなか、航空機のダイカスト製品づくりから始まりました。 アルミニウムダイカストは軽量で、リサイクル性に優れていることから、省資源、省エネルギーの面から注目され、用途がますます多様化しています。
パワーチャック 世界で1/3、日本では2/3のシェアを誇る パワーチャック
 パワーチャックとは金属などを削ったり、穴を空けたりする工作機械に欠かせないものです。加工対象物である金属棒などをしっかりと正確に保持・固定する役目を担っています。1988年より製造が始まり、その時、その時代に不可欠な技術投入で、よりハイレベルな製品づくりを目指し、日本はもとよりヨーロッパ、アメリカ、アジアなどを視野に入れ、現在のようなトップ・シェアを得るに至りました。これからも“時代に密着したものづくり”で、府中から業界をリードしていきます。
ラジコン(ヘリコプター) チャレンジング・スピリットが生んだ世界シェア40%
 勇気ある業種転換を図った企業が府中にあります。特に、ここにご紹介するラジコン・ヘリコプター(1976年製造開始)はその好例で、性能の高さの割に求めやすい価格設定が功を奏し、大ヒットとなりました。

今ではその製品名自体がラジコン・ヘリコプターのことを指すほどの知名度の高さとなっています。 「今までのことにこだわらない」「夢を持ちつづける」「オンリーワン、ナンバーワンを目指す」という企業ポリシーが、今日から明日へとつながる原動力となっています。
繊維(ユニフォーム)  ユニフォームの本場、府中です!
沿革 はじまりは備後絣から…
 全国でも有数のユニフォーム産地と知られている街、府中。もともと備後地方は古くから白木綿・紺木綿の栽培が盛んでした。その綿を利用して全国的に有名な備後絣が生まれ、それらを扱う産地問屋が生まれたのです。そこでは取扱い商品の増加から縫製業も必然的に発生し、縫製技術の向上などもあって現在のユニフォーム産地としての下地ができていったのです。ユニフォーム製造に関する最新鋭機器の設置、有用な情報収集など積極的な営業姿勢でユニフォームの一大産地が形成されています。
●ワンポイント●
広島県のユニフォーム出荷額は全国の65%を占めています。なかでも府中地域が一大産地を形成しています。この有力な地場産品であるユニフォームの販売促進を図るため、メーカーと府中商工会議所が、府中市が一体となって「府中ユニフォーム販売促進協議会」が誕生しました。地場産業の支援、府中市の活性化に結びつけようと、府中市が発足を呼びかけたものです。
リサイクルシステム
ユニフォームはリサイクルに好適!
環境問題が世界的に深刻化していく現在、リサイクル活動は消費者、企業にとって大きな使命となっています。そのような中、素材にポリエステルを使い、使用後も回収してリサイクルできるユニフォームがあります。このようなリサイクル・システムが可能となった理由には、  (1)大量の需要があり更新時期が一定で回収も比較的容易  (2)製品が素材面・デザイン面で均一であるため回収・再生に便利  (3)ユニフォームに使われている素材はポリエステルを主体とした    合繊が多いため溶融すれば元の原料に戻ることはペットボトル    と原理的に同じ などがあげられ、ユニフォームの持つ特質はリサイクルに好適なものと言えます。
本場ならではの商品展開 進化するユニフォーム

 快適に安全に働けるためのユニフォームとして府中のユニフォームにはさまざまな創意工夫があります。機能素材やファッション性、環境面、コスト・パフォーマンスの高さ、などユニフォームに求められる要素を充たしていく努力はユニフォームの本場ならではのものです。
化学・味噌   オンリー・ワン企業、特産品のあれこれ!
ゴムタイル 硬質ラバータイルの生産は全国でもココ1ケ所だけ!
 人が集う場所(駅のコンコース、公共施設など)で足元を見てください。そこには床タイルが必ずと言っていいほど敷かれています。府中には耐久性や難燃性など、さまざまな優れた特質を持つ硬質系のラバータイルを製造する全国でもただひとつの企業があります。
世界で唯一の天然ゴムタイル
 この企業のラバータイルの原料は天然ゴム、炭酸カルシウム、クレー、カーボンなど天然素材が主材。天然ゴムは多年性植物の樹液によってつくられる環境破壊の全くない、枯渇しない天然資源です。また、耐久性に優れているため廃棄物の発生も少なく、焼却してもダイオキシンなどによる環境汚染がありません。
テルペン化学 日本で唯一のテルペン化学メーカーが府中に!

 テルペン化学という言葉には馴染みがないかもしれませんが、テルペンから生み出される製品は私たちの身の回りに数限りなくあります。代表的なものとして粘着テープの粘着剤、入浴剤の香料、カップめんのラミネート材、本や雑誌の表紙のコーティング、紙オムツの接着剤などがあります。

天然素材を科学技術で生かす 環境対応型企業
 上記の例のような製品は石油系の原料でつくられるのが普通ですが、この企業の場合、環境へのダメージが極めて少ない、松などの針葉樹やオレンジなどの果皮の油分を原料としています。「自然の恵みと科学技術を融合させ、人々の豊かな暮らしに貢献する」という企業の思いが反映された製品づくり。府中をベースとして、その活動領域もさらに拡大しています。
府中味噌 京都をしのぐ歴史がある白味噌や府中独自の赤味噌も!

 府中味噌は1600年ごろより盛んに醸造されだしました。良質の大粒大豆、芦田川流域の最上級米、府中周辺の清澄な水などに恵まれ、比類のない味として定評を得ました。全国的にその知名度が高まった要因として、府中は山陽道から出雲道への要衝の地で、諸国の人の出入りが多く、それら旅人のみやげ用として故郷に持ち帰られたこと、地場産業の業者が取引先へ進物として用いたことなどが挙げられます。そして、諸国大名の口コミの効果も非常に大きかったようです。  コストは多少かかるものの、良質の原料を用い、昔ながらの天然醸造でゆっくりと手間ひまをかけ仕上げる本物志向の味。府中味噌は大手企業とは異なり、個人的な注文に応じるスタンスが特徴となっています。また、フリーズドライの味噌汁やラーメンなど府中味噌を利用した新商品開発にも意欲的です。
人に、環境にやさしい街、府中市。
 1980年夏、府中市僧殿町で女の子が2頭の大きな蝶を見つけたのがきっかけでした。環境破壊を測定する目安になるほどの希少さと、その美しい姿に心を魅せられた地元の人々が「オオムラサキを守る会」を結成しました。以来今日まで保護・飼育してきました。大型保護ネットの中で、毎年6月中旬から7月下旬にかけて1,000頭近くの幼虫が羽化しています。  毎年7月の第1日曜日に 「国蝶オオムラサキを 自然に帰す集い」が 開かれています。
府中市総務部商工観光課
〒726‐8601 広島県府中市府川町315
TEL(0847)43‐7190 FAX(0847)46‐1535【府中市地場産業案内】